大学生を狙う投資詐欺が増えている

近年、大学生をターゲットにした投資詐欺が増えています。
お金がない学生を狙っても仕方ないのでは？と思う人は多いでしょう。
しかし学生を狙う詐欺は、お金のことで不安な気持ちを抱えている学生の心の隙間に上手くつけ込んで詐欺を働くという悪質極まりない犯罪です。
しかも学生は投資に対する知識が少なく、だまされやすいという点も詐欺犯罪が増えている背景にあります。

投資や貯金に興味関心を持つ学生が増えていることも、投資詐欺の背景にあります。
将来に対して漠然とした不安を抱えている学生が多く、美容やファッションにお金をかけたい学生より貯金や投資でお金を増やしたいと考える学生の方が多いという統計もあるほどです。
投資詐欺の被害は学生だけではありませんが、近年では学生が被害にあう割合が急増しており、全体の15％程度は学生だと考えられています。

投資詐欺の手口とは？

それでは、具体的にどんな手口の詐欺にあいやすいのでしょうか？
多く報告されている手口には、FXの自動予測ツール詐欺があります。
これはFX取引を自動的に予測してくれるツールを購入することで、FX投資の知識がなくても簡単に儲けられるというものです。
投資やFXについて専門的な仕組みやノウハウを持たない学生にとっては、自動予測してくれるツールなら信頼できると感じてコロリと騙されてしまう傾向があります。

FXに限らず、バイナリーオプションなどにおいても、自動予測関連のツールを販売するという投資詐欺はたくさんあります。
もしも自動予測ツールを使ってFXやバイナリーオプションをしたいなら、証券会社にそうした投資口座を開設したうえで自動予測ツールを使うのが賢明です。
その他にも、価格を自動予測できるシステムを数百万円で購入するとか、自身が購入した後には他人に勧めると紹介料としてキャッシュバックがもらえるといったマルチ商法的なものもあります。

金融商品以外の投資詐欺もあります。
例えばシェアハウスへの投資などは、少額で始められるから学生にもおすすめと言ったうたい文句で詐欺行為を働くケースが多いものです。
実際にシェアハウスという不動産へ投資をしている人はいます。
しかし、不動産市場に詳しい知識を持たない学生に対して儲からない話を儲かると言ってお金を引き出すことは、不動産詐欺の常とう手段といっても過言ではありません。

もしも知人や友人、またはネットの動画などで進められて投資に興味関心を持ったなら、まずは自身でしっかりリサーチした上で判断することをおすすめします。
うますぎる話には必ず裏があるので、石橋を渡る際には十分すぎるほど叩いてからわたるかどうかを判断するぐらいの慎重さが必要でしょう。