物品協賛について

企業や個人から、団体や特定のイベントに対して何らかのサポートをしてもらうことを協賛と言います。
協賛にはいろいろな種類があって、お金を出してもらう協賛や企業を通して広告を出してもらうサポート、企業が行っているイベントなどに参加させてもらう協賛などもあります。
そして、企業から何らかの物品を提供してもらうことを物品協賛と呼びます。
通常は、その企業が販売している商品を提供してもらうことになります。
格安での提供、もしくは無料提供をしてもらうことで、団体側の負担を少なくして物品をイベント等で使用できるようになります。

この物品協賛には、2つの種類があります。
まず、企業がどの物品を提供するかを決めるパターンです。
企業が大量に在庫をしている商品や売り出し中の物を含めて、企業側にとっても提供しやすいものを出すわけです。
具体的にはドリンクやお菓子などの配布しやすい物もありますし、家電製品などの目玉となるような製品を提供するケースも見られます。

もう一つは、団体側が指定した物品を企業が購入して提供する、もしくは自社製品を提供するといった形です。
特にイベントで使うアイテムを指定して購入してもらうケースが多く見られます。
たとえば、団体スタッフが着用するロゴ入りＴシャツや宣伝用ののぼり、来場者へのプレゼントといったものがあります。
団体が使用するアイテムをお願いできますので、本当に必要な物品を手に入れることができます。

物品協賛をすることのメリット

団体側としては、物品協賛を得られれば経済的負担を軽減できるのが大きなメリットです。
一方で、物品協賛をする企業側にもメリットがあります。
まず、企業そのもののアピールになるということです。
協賛してくれた企業はその名前が掲示されたり、配布する物品に記載されたりします。
単に商品を販売しているのではなく、協賛という形で提供しているので良いイメージを持ってもらえるのが特徴です。

また、自社商品を提供するのであれば、商品そのもののプロモーションの機会ともなります。
より多くの人に使ってもらって良さを感じていただければ、その後商品を購入してもらえる可能性が高まります。
商品の知名度を上げると共に、実際に試すことで体験してもらえる効果も生まれます。
いわば物品協賛をすることで、試供品のような形で自社商品をたくさんの消費者に試す機会を提供できるわけです。

自社商品を使って物品協賛をする際には、同時にアンケートを実施するケースが多いです。
手に取って使用したり食べたりしてみて、どんな感想を持ったのかを来場者に聞いていくのです。
そのアンケート結果を分析することによって、商品の魅力や改善点、受け入れてくれるターゲットの層の分布などを知ることができます。